沖縄県知事選挙について

玉城デニーさん、当選おめでとうございます!

台風24号が日本列島を襲った9月30日に行われた沖縄県知事選は、結果的に玉城デニー候補が、佐喜真候補に8万票の大差をつけて当選した。政府与党関係者だけではなく、野党側各陣営の予想もおそらく裏切っての大差当選となった。そこに沖縄の底力を見た・・という評価を行うことは、少し安易な気がする。

今回の選挙の特徴は、与党側は政府の大物や、人気者の小泉進次郎を送り込んで、政府とのつながりを見せつけるという作戦。玉城陣営はできるだけ政党とのつながりを見せず、地元主体を強調する選挙方針をとったと言われている。私はもともと、ある地域の選挙に、よそ者の大物応援が入ったからとて、どれほどの効果があるのか疑問という立場。だから、小物の私は、それこそ応援には行かない(地域政党だけ少々)。よそ者がやってる選挙と思われたら「票が減る」と思うからだ。

沖縄はその傾向がより強いと思う。沖縄が背負っている苦難は、日本人(やまとんちゅう)にわかるわけがない。そんな奴がやってきて、沖縄を救う!なんて言っても、沖縄のことは沖縄人(うちなんちゅう)が決めるという答えが返ってくるだろう。いやいや、おとなしく奥ゆかしい沖縄人は、そんなことは表にも出さないかもしれない。

辺野古と普天間は、どっちか一つという問題ではない。こっちの犠牲を取り去るから、あっちが犠牲になれとは、よくも言えたものだ。沖縄人にとって、「どっちも」だ。それをどっちか選べと言って、沖縄人同士を争わせるというのが、辺野古の本質だと思う。

そもそも普天間の替わりなど要らない。終わらせればよかったはずだ。だから翁長さんたちは、保守陣営も含めた「オール沖縄」で「どっちも」を目指したのではないか。デニーさんの課題は第一に「どっちも」の達成だ。そして私たち日本人の役割は、したり顔で「どっちか」と言っている政府に、「どっちも」であるべきだと迫っていくことであろう。

当選おめでとう!が、なんだか禅問答のような文章になってしまったが、デニーさん応援のためには、東京にいる私たちが頑張らねば・・ということだ。デニーさんの勝利は、沖縄の流れを食い止めただけではなく、日本人に「日本人の役割」を気づかせてくれたのではないだろうか。

沖縄県知事選投票日は、立憲民主党の党大会(立憲フェス)の日でもあった。この日を締めくくる枝野代表の挨拶は強烈だった。昨年の9月末。枝野さんも全有権者も、立憲民主党などという政党が誕生し、国政野党第一党になるとは想像もしていなかった。しかし、その有権者が背中を押して、立憲民主党がここまでになった。その有権者の意思を尊重し、そして力を信じ、立憲民主党は「永田町の数合わせ」はやらない!そして、ポスト安倍は、石破さんや岸田さんではない。野党第一党の代表の私だ!と。

国政でも、沖縄でも有権者が政治を作りはじめた。日本の政治は・・とお嘆きの皆さん、時代は動いている、有権者も動いている、そのマグマを感じようじゃありませんか

2018年10月2日

緑茶会代表 竹村英明

 

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