野党統一候補を実現するのは誰なのか

福島原発事故で、地震国日本では原発は危険すぎることを私たちは体験しました。しかし、市民の多数の反対や疑問の声に一切耳を傾けることなく、安倍自民党政権は、川内原発の再稼動を強行し、伊方原発、そのほかの原発についても次々に再稼動へ向けての準備をすすめています。

そして、安倍政権は、市民の意見を完全に無視して、解釈改憲し、安保法制・特定秘密保護法の制定を強行しました。今後、平成の治安維持法といわれる「共謀罪」や憲法を停止する「緊急事態条項」を制定し、果ては、憲法改正を強行し、日本を再び戦争へ導こうとしています。

「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうに(憲法前文)」、私たちは、安倍政権に終止符を打たねばなりません。それは、主権者としての私たち日本国民の責務だと言っていいでしょう。この責務を果たすために、安倍政権の暴走を止めるために、どうしても必要なのは、参院選や総選挙で、確実に自民党・公明党の議席を減らすことです。

そのためには、2016年夏の参議院選挙で、野党共闘・野党統一候補を実現しなければなりません。これまで独自の路線をとってきた共産党が、安保法制が成立したその日に、野党共闘を呼びかけ、これに対し生活の党と山本太郎と仲間たちや社民党も賛同の意思を明確にしています。民主党や維新の党が、この動きにこたえて野党統一候補を実現することは、国会前に集った、また、その声に心を寄せた多くの市民の願いです。ではそのために市民である私たちは何をすれば良いのでしょうか?

私たちは一票を持っています。そして、選挙のたびにその一票を行使してきたはずです。多くの有権者は、常に自分が一番正しいと思う候補に投票し続け、その結果が落選であっても後悔しないと考えてきたのではないでしょうか。しかし、その結果が「安倍政権」の継続であるとしたら、それでも悔いはないのでしょうか。

では本当に、私たちは野党統一候補に投票することができるのでしょうか。

  • 民主党政権の原発事故対応だけは許せない。
  • 共産党に入れるのだけはいやだ。
  • 維新はどう考えても右翼だから応援できない。
  • 小沢一郎だけは許せない。
  • 社民党じゃいくらなんでも頼りない。

という思いを乗り越えられるでしょうか。緑茶会はこれまで、戦略的投票を呼びかけてきました。今こそ、さまざまな違いがあっても、市民も野党議員も力を合わせて、自民党の暴走を止め、野党統一候補を実現するために以下の3つを提案します。

1)野党共闘・野党統一候補の実現を支持すること
2)そのために野党各党・各議員に、働きかけること
3)野党統一候補に、必ず投票すること

私たち「有権者」の意思が明確になったとき、民主党や維新も含めた野党は、勇気を得て、統一候補をたてようと動き始めるでしょう。

いまこそ、市民も力を合わせて、危険な原発の再稼動や憲法改悪や戦争を止めましょう。

脱原発政治連盟 緑茶会

 

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